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第2回 福島県 福島交通 飯坂電車
簡易ダイヤ&スケジュール表
鉄也さん
パグちゃん、「青春18きっぷ」って知っている?

「青春18きっぷ」とは

パグちゃん
名前だけは。
18歳以下の人限定の乗り放題切符でしょ。
鉄也さん
そう思っている人も結構いるんだけど、「青春18きっぷ」は18歳以上の大人も使える切符なんですよ。 値段は一日有効券が5枚セットで\11,500。
つまり¥2,300でJRが一日中乗り放題なんだよ。
ただ、発売期間と利用期間(春・夏・冬の3シーズン)が決まっているので、旅行プランを立てる時には注意が必要。
パグちゃん
へー。大人も使っていいんだ。
ちょっと照れくさい感じはするけど。
鉄也さん
ふふふ。今回はね、この青春18きっぷで福島交通飯坂電車に乗りに行ったんだ。

今回のスタートは、東北に向かう気分を盛り上げるため上野駅からスタート。
できれば地上ホーム(正式には在来線1階ホーム)の13番線あたりから出発したいところだけどね。

まず宇都宮までは快速「ラピート」を利用。チョット贅沢をしてグリーン車で行くことにしたんだ。
青春18きっぷでに自由席グリーン券をプラスで購入して利用できるよ。休日は平日より安くて、しかもSuicaなどで事前購入しておけば車内で買うよりずいぶんお得。
パグちゃん
何回も行くわけだから、こういう節約は重要ですよね。
鉄也さん
宇都宮に到着したら、黒磯行きに乗り換え。
今回は乗り換え時間が短かったけど、同じホームで乗り換えOK。
車両は211系。この車両はね、近いうちに置き換えになってしまう計画があるので乗るのなら今のうちかも。 <宇都宮駅に進入する211系 2012年12月撮影>
<宇都宮駅に進入する211系 2012年12月撮影>
パグちゃん
まだ新しそうな車両なのに。
あ、車両の先頭にドアがついてる。これ連結できるってこと?
鉄也さん
そう。
最近はE233系に置き換えが進んできているので少しずつ走ってる姿を見ることが少なくなってきたね。
パグちゃん
ふーん。
鉄也さん
黒磯では乗り換え時間が少しあるので、途中下車のスタンプをきっぷに押してもらったんだ。 この黒磯駅、上野寄りに青い色の電気機関車、福島寄りに赤い機関車が止まっているのが見えるんだけど、これは黒磯駅で交直切替えになるから。
普通列車も乗り換えになるのは上野から黒磯までは直流用車両、黒磯から先の福島方面は交流用車両になるためなんだよ。
パグちゃん
え?直流、交流?
なにそれ。
鉄也さん
えーとね、ここでその説明始めるとすっごく長くなるから、詳しいことはまた今度ね。
パグちゃん
まぁ、知らなくても大丈夫なような気もするけど。
鉄也さん
さて、黒磯からは交流型の電車で郡山へ。郡山でも乗り換え時間を利用して途中下車のスタンプを押してもらい福島行きに乗り換え。
パグちゃん
スタンプって、これ来た!っていう証拠?
鉄也さん
そういうこと。芸能人のサインと一緒。
パグちゃん
違うと思います!
鉄也さん
でね、福島駅で福島交通飯坂電車へ。
乗車する前に「いい電、フリーきっぷ*1」¥800を購入。
おー、なんと、このチケット、飯坂温泉の共同浴場(きっぷに記載されているところ)の入場券までついていたんだ*2

*1 いい電、フリーきっぷ:http://www.fukushima-koutu.co.jp/train/oneday_free.html

*2 参考:福島-飯坂温泉片道普通運賃は¥360

<福島駅に進入する7000系2連 2005年11月撮影> <福島駅に進入する7000系2連 2005年11月撮影>
パグちゃん
凄い!お得!
鉄也さん
福島交通の鉄道はこの飯坂電車だけなんだけど、名前の由来は大正10年に開業してから3年後の大正13年に「飯坂電車株式会社」となったことからきているみたいなんだ。
歴史的に詳しく知りたいならRailMagazine社から出ている RMライブラリーシリーズの『福島交通軌道線*3』(上下巻)がオススメ。これを読んでから行くと気分が超盛り上がるねぇ~

*3 上巻:http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2012/12/25_3.html
   下巻:http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2013/01/rml_1.html

パグちゃん
こんな本あるんですねー。
鉄也さん
そうそう、福島交通の福島駅は阿武隈急行線の車両も入ってくるので、ボーっとしていると普通は間違えないけど行き先は確認しておいた方がいいね!
画面右から、飯坂電車×1本、JR東北本線×3本、うっすらと濃い茶色の線路跡が福島機関区への引き込み線、JR奥羽本線×1本、高架橋はJR東北新幹線 2005年11月撮影 画面右から、飯坂電車×1本、JR東北本線×3本、
うっすらと濃い茶色の線路跡が福島機関区への引き込み線、
JR奥羽本線×1本、高架橋はJR東北新幹線 2005年11月撮影
パグちゃん
このあたりで間違うと、本当にとんでもないところに行ってしまいそうですねー。
鉄也さん
車両はかつて東急(東京急行電鉄株式会社)を走っていたステンレスカー7000系。
この車両は福島交通では平成3年から走っているんだけど、その理由は架線の電圧を直流750Vから直流1500Vに昇圧して古い車両が使えなくなったからなんだ。
ちなみにJRや大手私鉄などは1500Vを採用しているんだ。運転中の制御車の電圧メーターを見ると何ボルトで走っているかわかるよ。
パグちゃん
電圧メーター! そんな楽しみ方があるんですね。
楽しいんですか、そんなメーター見て……。
鉄也さん
うん、凄い楽しい!
福島駅から終点の飯坂温泉駅までは9.2km、約23分の短い旅。
県道に沿って走っているのは路面電車だったころの名残りなんだ。
パグちゃん
あ、路面電車!ちょっとお洒落な感じですねー。
それはポイント大幅アップ!
鉄也さん
飯坂温泉駅を降り、駅から徒歩圏でランチ。
駅の近くには観光案内所*4もあるのでチェックするのも手かも。
フリーきっぷについていた共同浴場入場券が使える場所も教えてもらえるはず。

*4 お食飲旨味マップ:http://www.iizaka.com/contents/kankou/kankou_nakami_img/insyokumap.swf

パグちゃん
そうなると、ほんと、温泉はいらないと収まりがつきませんね。
できればこのあたりで時間の余裕がたっぷり欲しいところですね。
鉄也さん
うん、そうだよね。
さて、旅は飯坂温泉駅から桜水駅へ。ここには車両基地があるのでいったん途中下車してひとまわり。
飯坂電車は休日はほぼ25分間隔で運転されているので、逃しても次の発車時刻が読みやすいのも安心感がある。
パグちゃん
わりと本数があるんですね。
鉄也さん
桜水駅から曽根田駅へ移動。
この駅舎、飯坂電車の駅では魅力的な駅舎。また、駅を降りてすぐの踏切はJRと並走しているのでかなり長い踏切になっている。
いまは線路の数が少なくなってしまったけど、その理由は福島駅側から眺めて左手から奥羽本線、ELのねぐらだった旧福島機関区引き込み線(現在は廃止)、東北本線、飯坂電車の線路が並んでいたためなんだ。
ちなみに奥羽本線の線路幅が広いのは新幹線に合わせてた標準軌になっているからというのも見逃せないね。
<曽根田駅舎 2005年11月撮影> <曽根田駅舎 2005年11月撮影>
※今は色を塗りなおしてもっとキレイになっている
パグちゃん
え? 新幹線て線路の幅が違うの?
鉄也さん
当たり前でしょ!
パグちゃん
へー。
鉄也さん
勉強なるでしょ。
さて、曽根田駅から福島駅へ。帰りも福島-郡山-黒磯-宇都宮-上野と4回乗り継いで飯坂電車に乗る青春18きっぷの旅は完了。
まぁ飯坂電車よりJRに乗っている方が長かったけど「乗り鉄」としては満喫できたなぁ~
パグちゃん
おー、凄い旅した気分。
■「青春18きっぷ」とは
JR線の普通・快速列車の普通車自由席及びBRTとJR西日本宮島フェリーに自由に乗り降りできるきっぷ。
年令にかかわらず、だれでも利用できる。
値段 11,500 円(おとな・こども同額) 一日有効券5枚を1セットで販売。
きっぷの概要
  1. JR線の普通・快速列車の普通車自由席及びBRT(バス高速輸送システム)とJR西日本宮島フェリーに自由に乗り降り可能。
  2. 1枚のきっぷを1人で5回ご利用だけでなく、同一行程ならグループでの利用も可。
  3. 1人1回あたりの有効期間は乗車日当日限り。
  4. 特急(新幹線を含む)・急行列車・グリーン車等に乗車する場合は、特急券・急行券・グリーン券等のほか、普通乗車券が別に必要。
  5. 普通・快速列車のグリーン車自由席に限り、グリーン券を別購入で乗車可能。
  6. JR線と直通運転をしている路線ならびにJRバスは利用不可。別途、利用区間に有効な乗車券類が必要。
※一部例外があるので、詳しくはJRのホームページ等で確認してください。

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