パグちゃん、富士山が全部の駅で見ることができる路線があるの知ってる?
ということで今回は吉原駅と岳南江尾駅を結ぶ岳南電車に行ってきたんだ。
ははは、実はこの岳南電車は富士急グループの鉄道なんだ。だから同じことを言ったんだよ。富士山が見えるのも魅力なんだけど、貨物の側線がたくさんあるのがもう一つの魅力なんだ。
岳南電車へはJR東海道本線吉原駅が接続駅。東京からは新幹線で三島まで乗るのが早いんだけど、今回も普通列車、東京からは乗り換えの少ない6:34発の沼津行きを選んだんだ。沼津着が8:39と2時間あるのでちょっと贅沢をしてグリーン車に乗車。
ここで注意事項が。東京駅でSuicaを使ったグリーン券を自動券売機で購入するときに「沼津」が出ない場合があるんだ。その時には「熱海」を選んで、乗車。グリーン車のアテンダントの方が車内改札をしているときに一声かければ沼津までの延長手続きをしてくれるんだ。
沼津で乗り換えて吉原へ。
JR吉原駅では進行方向一番前(静岡側)に岳南電車の乗り換え口があるんだ。この跨線橋(こせんきょう)も最近は架け替えが進んで減少しているタイプなんだ。
<JR吉原駅から見た岳南電車との連絡用跨線橋 2013年7月撮影>
跨線橋を渡り岳南電車の吉原駅へ。
窓口で「全線1日フリー乗車券」を購入。硬券なのが嬉しいよね。
ちなみにフリー乗車券なんだけど平日と土休日用では値段が違うんだ。平日が¥700(参考:吉原から岳南江尾まで片道¥350)なんだけど、土休日用は¥400と超お得なんだ。(値段は2013年8月現在)
<岳南電車 吉原駅 2013年7月撮影>
吉原から約21分、東海道新幹線をくぐると終点の岳南江尾へ。
岳南電車は2013年7月現在で7000形3両(赤色の顔)と8000形2両(緑色の顔、2両固定編成)の5両が在籍していて、いずれも元京王の3000系が種車なんだ。
<岳南江尾駅のプラットホームと右手奥が東海道新幹線 2013年7月撮影>
岳南江尾はホームから駅舎まで側線が何本もある広い駅なんだ。
<岳南江尾駅 駅舎 2013年7月撮影>
パグちゃん、注目!
岳南電車は全部の駅で富士山が見えるという話をしたけど、各駅のプラットホームに「富士山ビュースポット」があるんだ。そのマークの実物なんだよ。親切だよね。
岳南電車のHPに各駅での富士山の見え方
*1が出ているのも面白いんだ。
特に、岳南江尾駅は岳南電車と富士山と新幹線の3点セットで見ることができる絶景ポイントなんだ(笑)
*1 各駅から見える富士山(PDF):http://www.fujikyu.co.jp/gakunan/kauekifuzi.pdf
<岳南江尾駅の富士山ビュースポット 2013年7月撮影>
今回は富士山が見えなくて残念だったんだけど、だいぶ前に吉原駅で撮ったものがあるんだ。富士山との距離感がわかるかなぁ~。
<吉原駅から見える富士山 1989年撮影>
岳南江尾から岳南富士岡へ。
ここには車両基地というか車庫があるんだ。中には現役の7000形電車と保存されている電気機関車ED402号が仲良く並んでいたんだ。
<岳南富士岡の駅舎と車庫 2013年7月撮影>
岳南電車は2013年3月(当時は岳南鉄道)までは貨物列車が走っていて、そのときに使用していた電気機関車や貨車が展示されているんだ。
写真手前からED291(昭和2年製)、ED403(昭和40年製)、貨車2両の後ろがED501(昭和3年製)、ほかにED402(昭和40年製)の合計4両もあるんだ。
保存とはいえ、私鉄の電気機関車が間近で見られるところが少ないので貴重な場所なんだよ。
<岳南富士岡駅構内に展示中の電気機関車と貨車 2013年7月撮影>
次に比奈駅へ。
この駅で最も注目するのがやっぱり貨物用側線(笑)。一部の線路も剥がされているみたいなんだ。役目を終えたこの側線はいつまでこの状態のままなのかわからないので、今の状態を写真に収めておくと後で貴重な記録になったりするんだよ。
<比奈駅構内 2013年7月撮影>
パグちゃん、この写真おもしろいでしょ。
プラットホームに新旧2つの駅名表があるんだ。新しいタイプは電車の中から見やすいので増設したのかもしれないけど、これも古いタイプが撤去されるかもしれないので撮っておいたんだ。
<比奈駅の新旧2つの駅名表と駅舎 2013年7月撮影>
次に岳南原田駅へ。
この駅も貨物用側線があるんだけど線路が撤去され始めているんだ。もしかしたら、次に訪問するときにはなくなっているかもしれない。木造の駅舎内には(全国チェーンの)そば屋さんが併設されているんだ。
<岳南原田駅 改札と運賃表 2013年7月>
いいなー、それ。
最近駅からそば屋さんが無くなりつつありますものね。頑張って欲しいです。
岳南原田駅と比奈駅の間は製紙工場の真ん中を突っ切る感じになっているんだ。工場のパイプの下を通るので運転席の後ろの席で見ると面白いんだ。駅からも望遠レンズで撮れば電車が工場の中から出てくる感じで撮れるんだ。
<岳南原田駅から工場を望む 2013年7月>
次は本吉原駅へ。
駅前には岳南電車の本社があるんだけど駅舎が無いのが不思議なつくり。
ここだけじゃないんだけど岳南電車のプラットホームの屋根はパイプを組み合わせて作っているのが多いんだ。よく調べていないけど、こういう作りはあまり多くないのかもしれない。
<本吉原駅 2013年7月撮影>
本吉原から吉原本町までは、たったの駅間300m。なので徒歩で移動してみたんだ。
本吉原駅を出て左手に昭和な感じのお店がいくつかあるので街歩きが楽しめるんだ。ここが吉原本町にかけて沿線で最もにぎやかな地域。歩きながらランチする店を選ぶのも楽しいよね。
<本吉原駅と線路が撤去された側線 2013年7月撮影>
へー、どうしてこうなったんでしょうね。駅が移動したんでしょうか。
つけナポリタン!
つけ麺のナポリタン味、麺あちら風。かければいいのにつけちゃった、という感じです。
吉原本町駅は沿線一乗降客(吉原を除く)が多いだけあって有人改札になっているんだ。
<吉原本町駅 改札 2013年7月撮影>
次はジャトコ前駅へ。
この駅は平成17年に日産前から改名。会社名が変わったので改名したというのが面白いよね。ちなみにこの駅ができたのはJR(当時は国鉄)吉原からジャトコ(当時は日産自動車)までの通勤専用線用の駅として作ったんだ。
この駅から岳南江尾までを延長したのが岳南電車のルーツなんだって。
<ジャトコ駅 2013年7月撮影>
ジャトコ駅を降りて線路に沿って吉原方面に歩き「左富士」の交差点を過ぎたあたり(徒歩12-13分程度)で、岳南電車と富士山の組み合わせがかっこよく撮影できるポイントがあるんだ。今回は富士山が見えなかったので断念したけど、天気が良ければイイ写真が撮れるんだよ。
ジャトコ駅から吉原駅までが岳南電車で最も駅間が長いんだ。
といっても2.3Kmしかないんだけどね。
歩いて30分・・・。自転車だと5分・・・。
長いのか短いのか・・・。
ということで吉原駅に到着。
ふと見上げると番線表が富士山の形になってたんだ。
こういうのって、見つけると妙に嬉しかったりするんだ(笑)
<吉原駅の富士山型の番線表 2013年7月撮影>
吉原駅から14:02発の熱海行きに乗り、熱海14:57発の快速アクティーに乗り換えると東京着16:41。
だけどイイ時間なので、オジサンの聖地、新橋に途中下車して夕方の新橋で恒例の一人反省会で飲んで帰ったんだ。
そうだ、パグちゃん、よかったら次回は反省会の時だけ来る?