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第19回 青森県 津軽鉄道



鉄也さん
パグちゃん、津軽鉄道って知ってる?
パグちゃん
津軽というからには青森?
鉄也さん
そう。津軽鉄道は青森県の津軽半島中央部を走る全線20.7km、駅数12の路線。日本で最北端の「乗れる私鉄」なんだ。
パグちゃん
え、北海道じゃないの?
鉄也さん
うん。最北端というとそのイメージが強いよね。でも北海道には貨物専用の私鉄があるけど旅客扱い(=乗れる)の私鉄は「北海道ちほく鉄道」が廃止になってから存在していないんだ。函館や札幌の路面電車は“市電”、札幌の地下鉄も“市営”なので私鉄じゃない。だから最北端なんだ。チョットうんちくが煩かったね、ゴメンゴメン。
パグちゃん
いえいえ。なんだ、そういうことかぁ。
鉄也さん
今回は、全線全駅制覇するために「一日フリーきっぷ」¥2,400を買ったんだ。五所川原から終点の津軽中里までの片道は¥850なんで往復するだけだとチョット高め。でも大型硬券タイプで途中下車自由なので買った方が便利なので購入したんだ。
パグちゃん
途中下車自由っていうのは外せませんからね!
鉄也さん
JRから津軽鉄道への乗り換えは五能線の五所川原駅。写真左が津軽鉄道の本社で右が津軽鉄道の津軽五所川原駅の駅舎。どっちも昭和の雰囲気が漂ういい感じの建物だよね。ちなみにJR五所川原駅とは駅舎は隣同士だけど別々なんだ。JRと駅舎を共有している私鉄の多くは元々JRや国鉄だった路線を引き継いだ第三セクターが多いんだけど、この津軽鉄道は当初から独立している私鉄なので駅舎も別々に建てたんじゃないかな。
パグちゃん
ほんとに時間が止まったみたいな・・・(笑)。
〈津軽五所川原駅 2014年6月〉
〈津軽五所川原駅 2014年6月〉
鉄也さん
改札入るといったんJR五所川原駅と共用の跨線橋を渡るんだ。そのまま真っ直ぐ木造の跨線橋を渡ってプラットホームに行けるような構造になっているんだ。JRの五能線からなら直接跨線橋を渡ればそのまま改札に行けるんだ。そう考えると駅舎が別々である理由があまりないような気がするけどね。
パグちゃん
そう言われてみるとそうですね。
〈津軽五所川原駅 2014年6月〉
〈津軽五所川原駅 2014年6月〉
鉄也さん
跨線橋を降り、プラットホームの右手を見ると機関区があるんだ。庫の中にいるのが冬季限定の「ストーブ列車」を牽引するディーゼル機関車が休んでいるんだ。このストーブ列車、かなり人気があって、観光コースの一部になったりしているんだよ。
パグちゃん
ストーブ列車、テレビで見たことある!
〈津軽五所川原駅 2014年6月〉
〈津軽五所川原駅 2014年6月〉
鉄也さん
次に十川駅。プラットホームの一部がきれいになっているのが趣味的には残念だけど、地方私鉄の停車場って感じの雰囲気があってイイよね。とんがり帽子の待合室も愛嬌があるよね。
パグちゃん
うん、かわいい。でも、このホームの手前の方がずいぶん傾いてませんか?
心配なんですけど・・・。
〈十川駅 2014年6月〉
〈十川駅 2014年6月〉
鉄也さん
次は五農校前駅。駅名の由来は、「五所川原農林高等学校」から。ほぼ直球のネーミングだね。
パグちゃん
ほんとだ。でも、高校名を略しているところが今っぽいかも。
鉄也さん
緩いカーブの途中にある木造駅舎は2012年に改築したもの。木目を活かした作りは農林高校との関係性があるのかはわからないけど、いい駅舎だよね。
パグちゃん
いいですね!中に入ってみたい。
〈五農校前駅 2014年6月〉
〈五農校前駅 2014年6月〉
鉄也さん
次は津軽飯詰駅。ここは元々列車交換設備と側線があったことが明白なつくりだよね。駅舎も立派。
パグちゃん
列車交換設備? 側線?
駅舎は確かに立派です。
鉄也さん
この駅のイチオシポイントは線路の上にあるドーム状の屋根。これは積雪でポイントが動かなくならないようにするための防雪カバーの役目をしているんだ。ポイントを廃止した今でも残っているところがスゴイよね。
パグちゃん
スゴイんですね?
〈津軽飯詰駅 2014年6月〉
〈津軽飯詰駅 2014年6月〉
鉄也さん
次は毘沙門駅。この毘沙門駅の少し手前から嘉瀬までの間は津軽鉄道で一番長い直線区間なんだ。車両の一番前か後ろで見ているとかなり遠くまで真っ直ぐなのがわかって楽しいんだ。
パグちゃん
ほんとだ! だいぶ向こうまで気持ちいいほど真っ直ぐだ!
それはさておき、縁起の良さそうな名前の駅ですね。
〈毘沙門駅 2014年6月〉
〈毘沙門駅 2014年6月〉
鉄也さん
次は嘉瀬駅。右側に側線跡、左側の側線にはキハ22が保存されているんだ。ちなみにこのキハ22は超有名芸能人がデザインしたそうだよ。
パグちゃん
え~、誰ですか? 気になるなぁ。
〈嘉瀬駅 2014年6月〉
〈嘉瀬駅 2014年6月〉
鉄也さん
次は金木駅。駅の手前には現役の腕木式信号があるんだ。
パグちゃん
腕木式信号・・・。
鉄也さん
ちなみにこの信号の見方なんだけど、写真のように赤い部分が斜めに下がっている時が「青」、水平になっている時が「赤」と言う意味なんだ。
パグちゃん
へぇ。私には一生関係ないかもしれないけど、憶えておこうっと。
〈金木駅 2014年6月〉
〈金木駅 2014年6月〉
鉄也さん
下り列車が止まると運転手さんから駅員さんにタブレットが手渡され、すれ違う列車に手渡すんだ。
パグちゃん
なんのために?
で、タブレットってなんですか? なんですかってば・・・。
鉄也さん
この場面は津軽鉄道の他2路線しか見られない超レアなシーンなんだ!
パグちゃん
レアなんですね? わかりました。
あ、「走れメロス」って書いてある! 太宰治はこの辺の出身ですからね!
〈金木駅 2014年6月〉
〈金木駅 2014年6月〉
鉄也さん
次は芦野公園駅。
公園内にひっそりとあるんだ。ちなみに現駅舎の脇には旧駅舎が喫茶店として利用されているんだ。時間があったら立ち寄ってみるのもいいよね。
パグちゃん
へぇ~。おもしろそう!
〈芦野公園駅 2014年6月〉
〈芦野公園駅 2014年6月〉
鉄也さん
芦野公園駅のプラットホームは木に囲まれているので夏でも涼しいんだ。逆に冬なら防風にもなっているんじゃないかな。
パグちゃん
なんかイイ感じのホームですね!
〈芦野公園駅 2014年6月〉
〈芦野公園駅 2014年6月〉
鉄也さん
次は川倉駅。田んぼの真ん中にある地方私鉄の停車場って感じのかわいらしい駅。ここも緩いカーブになっていて遠くから列車が来るのが見えて楽しいんだ。
パグちゃん
楽しいんですね?
〈川倉駅 2014年6月〉
〈川倉駅 2014年6月〉
鉄也さん
次は大沢内駅。ここも線路の左手に列車交換設備があった跡が残っているね。
パグちゃん
列車交換設備?
鉄也さん
手前の踏切が何とも渋いのも見逃せないポイントだったりするんだ。
パグちゃん
遮断機がない踏切?
〈大沢内駅 2014年6月〉
〈大沢内駅 2014年6月〉
鉄也さん
次は深合田駅。ここはバリアフリーのスロープ付きの最新設備がある、たぶん津軽鉄道で最も最近に改装した駅じゃないかな。
パグちゃん
ほんとに新しい感じがしますね。
〈深合田駅 2014年6月〉
〈深合田駅 2014年6月〉
鉄也さん
終着駅の津軽中里は私鉄で日本最北の駅。
駅を降りるときにアテンダントが乗車する列車(http://t-ate.com/)では「最北端証明書」がもらえるときもあるみたいなんだ。この駅に降りないともらえないという意味では貴重な証明書だよね。
パグちゃん
鉄也さんもその証明書、欲しいんじゃないんですか?
〈津軽五所川原駅 2014年6月〉
〈津軽五所川原駅 2014年6月〉
鉄也さん
へへへ。津軽中里駅の構内は広々としていて、真ん中に機関庫とその手前には転車台があるんだ。現在は使われないみたいだけど、立派な終着駅で見ていて飽きないんだ。
パグちゃん
飽きないんですね?
鉄也さん
津軽鉄道は冬になると名物の「ストーブ列車」(http://tsutetsu.com/service/event.html)が走るんだ。
パグちゃん、よかったらストーブ列車&青森グルメの旅に一緒に行かない?
パグちゃん
行きます!
ストーブ列車がどんなものか乗って確かめないと!
おいしいものも楽しみにしてま~す。
〈津軽中里駅 2014年6月〉
〈津軽中里駅 2014年6月〉
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