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ノルディック・ウォークのすすめ

2023.9.25

ノルディック・ウォークというスポーツをご存知でしょうか。両手にポールを持って歩く「だけ」と思われがちですが、奥が深いスポーツです。本日は「静岡市ふれあい健康増進館ゆらら」で開催された「ノルディック・ウォーク体験会」の参加レポートです。メイン講師は、全日本ノルディック・ウォーク連盟 公認指導員の大橋敏弘さん。

ノルディック・ウォークとは

ノルディック・ウォークは北欧フィンランドで生まれた、両手にポールを持って歩くスポーツ。もともとは冬のオリンピックでおなじみの「クロスカントリースキー」の選手が、雪のない夏に行うトレーニングのひとつだった。

これがトレーニングとしてだけでなく「リハビリとして」また「健康促進のため」に良いエクササイズになると世界に広まったのだという。

ポールはスキーのストックによく似ているが先がゴム製で、やや短い。

ノルディック・ウォークのポール

体験会の最初は25mを「いつもと同じように歩く」ことからスタート。何歩で歩いたかを事務局に申告し、今日のポイントを聞く。

全身運動

体験会では、ノルディック・ウォークの中でも運動強度が弱めの「ディフェンシブスタイル」にチャレンジ。大橋さんから最初に示されたポイントは下記の3つ。

1.姿勢を正しく歩く
2.体幹を意識する
3.骨盤から脚が出る

「姿勢を正しく」するために、まずはしっかり背筋を伸ばし(バンザイをして)顎を引く。「体幹を意識して」体が変にブレないように、頭の位置を一定にする。「骨盤から脚を出す」ために脚はしっかり伸ばし、かかとから足をつく。

手に何も持たないままならそれなりに歩けるような気がしてくるが、次のステップではポールが登場。 脚だけでなく上半身の使い方も学んでいく。

1.右足を前に出し、左手のポールを右足の真横あたりに突く
2.左手のポールはそのままに、ポールの脇をすり抜けるように左足を出す(このとき、右の肩甲骨が後ろに大きく動く)
3.右手のポールを左足の真横あたりに突く
4.右手のポールはそのまま、ポールの脇をすり抜けるように右足を出す(このとき、左の肩甲骨が後ろに大きく動く)
(繰り返し)

肩甲骨を大きく動かすことが重要なのだそう。
姿勢を保ちながら、骨盤から脚を出して、肩甲骨を動かす・・・と考えていると何がなんだかわからなくなってくる。ここで「ナンバ歩き(右手と右足、左手と左足をそれぞれ同時に出す歩き方)」になってしまう人も多いのだとか。

大橋先生による歩き方のお手本。姿勢正しく、腕が前後に大きく動いているのがわかる。

腕に変な力が入ってしまったり、ポールにつまづきそうになったり、油切れのロボットのような動きになってしまったり・・・。うまく歩ける気がしないまま、ロードーワークが始まった。それでも歩いていくうちに少しづつコツのようなものが掴めてくる。
同時に、体の左右差にも気付かされる。右はすんなりポールを出せるのに、左は何かに引っかるような感覚が最後まで残った。

歩幅が変わり肩こりも解消!?

1時間ほど歩いて、元の場所へ。この日は30度を超える夏日だったが、歩いた後は爽やかで気持ちがいい。

最後に、集合時に歩いた25mを再度歩いて歩数をカウント。筆者は講習前は39歩だったが講習後は29歩に!脚が長くなったのかと錯覚してしまう。講習前よりも姿勢も良くなったし、肩甲骨を動かしたからかここ数日辛かった肩こりも解消した。これは続ける価値があるかも、と思う。

大橋さんも「他のスポーツと違ってお金がかからないし、誰でもできるもの。日々の健康のためにぜひ」と語る。「ただ歩くだけ」だと思っていたが、そう簡単ではなかったノルディック・ウォーク。認定指導員は全国にいるというから、お住まいの近くのクラブを検索しチャレンジしてみてほしい。

自己流ではじめるのではなく、きちんと先生に習うことがおすすめ。
また、ウォーキングの前のウォーミングアップ、終わった後のクールダウンは忘れずに。

INFO

一般社団法人全日本ノルディック・ウォーク連盟



静岡県ノルディック・ウォーク連盟