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ピザ・ピッツァ

2024.3.4

デリバリーをはじめ冷凍食品や、イタリアンレストランやファミリーレストランなどさまざまなところで食べられるピザ。

本日はピザ・ピッツァのあれこれです。

HIGHLIGHT

ナポリで生まれたピッツァはアメリカでピザとして国民食に。さらに世界中に広まり、各地で独自の進化を遂げています。

起源は古代エジプト

ピッツァの起源は古代エジプトだと言われています。パンのルーツともかぶるようです。

古代メソポタミアで小麦粉を水でこねて焼いたものを食べていました。これが古代エジプトに伝わり発酵パンに。このパンが平らな丸い形・・・ピッツァと同じ形・・・でした。このパンは食器代わりに使われていたとも言われています。この発酵パンは世界に広がっていきました。

現在の形に近いピッツァとなったのは、イタリアです。新大陸からイタリアにトマトが伝来。ナポリの貧しい人々がパンにトマトを乗せて食べたことが原型だと言われています。

さらにこのころ、水牛の乳で作るモッツアレラチーズがイタリア南西部でうまれます。これをトマトととともにのせたピッツァ・マルゲリータが作られるようになり、広まっていきます。

アメリカが世界に広める

イタリアからアメリカにピッツァが伝わると「ピザ」と呼ばれるようになります。

アメリカのピザのはじまりは第二次世界大戦後、イタリアに駐在していたアメリカ人兵士が持ち帰ったというのが有力説。その後アメリカ全土に広まり、地域ごとに特徴のあるピザへと進化していきます。例えば、ニューヨークスタイルのピザは生地がうすくてカリカリ、シカゴスタイルはその厚さが特徴で、ディープ・ディッシュ・ピザと呼ばれています。

シカゴスタイルのピザ

デトロイトやフィラデルフィアのピザは丸ではなく四角形です。こちらも厚みのある生地でピザと言うよりはパンに近い食感。他のピザはソースを最初に塗りますが、こちらはソースを最後に乗せるのが特徴です。

後にアメリカで「宅配ピザ」が生まれ、一大産業として成長します。

ピザを世界中に広めたのはアメリカだと言われています。日本にもアメリカ、イタリアの両国から伝わり、ファミリーレストランなどを通じて広まっていきました。

ナポリピッツァはルールが厳しい!?

世界各地で独自の進化を遂げるピザ・ピッツァですが、発祥の地、ナポリでは伝統的な作り方が守られています。「真のナポリピッツァ協会」などの団体によって、ナポリピッツァの作り方が守られています。

例えば下記のようなことが決められています。
・材料は小麦粉、水、塩、酵母のみ
・手だけを使って生地を伸ばすこと(麺棒などを使わない)
・生地にオイルを混ぜ込まない(ローマではオリーブオイルを生地に混ぜる)
・生地の上に乗せる材料にもこだわる(トマトの品種など)

イタリアではピッツァは1人1枚食べることが基本です。日本やアメリカのように切り分けてシェアするスタイルではありません。手で食べるのではなく、ナイフとフォークを使って食べます。

世界各地でさまざまに進化したピザ・ピッツァ。世界に思いを馳せながら、本日のランチにいかがですか。